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2008 年01 月20 日

2番目に重要な投影機

プラネタリウムにおいて恒星投影機の次に重要な投影機はなにか? それは矢印投影機ポインターである。真っ暗闇の中で星座を指さして、あれがオリオン座だとか言ってもどこをさしているのかわからない。指が見えないからだ。ポインターがなくては始まらない。
キロスターでは、懐中電灯に延長筒をつけ、その先を黒紙でふさぎ、黒紙には小さな矢印型の穴を開けてある。ポインターもピンホール式なのだ。光が拡散するので懐中電灯の反射板は取り除いてある。豆電球はそのまま使っている。LEDの方が電池が長持ちだが、LEDだと像がぼやけるかもしれない。レンズで焦点を合わせる方式にすればいいのだが、ピンホール式プラネタリウムにはピンホール式のポインターがマッチする。
小さなドームでは、長い棒の先に蓄光性の素材で作った矢印をとりつけただけというポインター(指示棒?)というのも聞いたことがある。おもしろいアイデアだ。
レーザーポインターを使うというのもある。これは輝星投影機にも使えるアイデアだが、レーザーは眼に入ると危険なので、プラネタリウムでは注意が必要だ。小さなプラネタリウムでは対面に人がいるし、子供はなにするかわからない。暗闇で突然レーザーをのぞきこんだりすると大変なので使わないほうがいいだろう。
懐中電灯のように電池式の方が動かしやすいが、電池を食うのでACアダプター式にしたいところ。しかしポインターにはもうひとつ大事な役割がある。停電時の非常案内灯である。ドームの外で誰かがコンセントに足をひっかけたとかで停電真っ暗状態になることもたまにある。エアードームの場合すぐにドームがつぶれはじめるので大変だ。そういう時、ポインターの延長筒を外すだけでドーム内を明るく照らすことができるのである。だから、ポインターは電池式が良いというわけだ。ポインター


投稿者:ヒゲキタ
at 10 :35| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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